ドイツ語の面白い慣用表現。Dummheit schafft Freizeit (馬鹿さで暇が作られている)

皆さん、guten Tag! Wie geht es Ihnen? 今日は、面白い私の弟にぴったりの慣用句を紹介したいと思います。今回のフレーズは皮肉っぽく、ビジネスパートナーなどに使えませんが、仲の良い友達などなら使えますよ。今日は「Dummheit schafft Freizeit」です。

直訳:馬鹿さで暇が作られている
意味:自分がしたくない仕事を下手くそして、もう一度頼まれないこと

「Die Dummheit」は「馬鹿さ」「無知蒙昧」、「die Freizeit」は「暇」「余暇」、「schaffen」は動詞で「作る」「創作する」という意味を指しています。

直訳は「馬鹿さは暇を作る」になりますが、意味として「馬鹿さで暇が作られている」のほうがフレーズのイメージ的な翻訳があっていると思います。
「馬鹿さ」は求めようとしているものではないのに、どうやって暇が作られているのでしょう? 逆に、わかっていない仕事や作業をすると、2倍や3倍の時間がかかっているので、暇になるわけではないですよね?こちらの慣用句をイメージしてみると、とても分かりやすいもと思いますよ。
(今日の例は、私の弟のケーズだと思われるかもしれませんが、たまたまですよ 笑)

例えば、母から皿洗いを頼まれています。気持ち的に皿を洗いたくないですが、お母さんから頼まれたことは断りにくくて、してみます。 皿を洗うのはとても簡単ですが、わざわざ下手くそにしています。 洗剤をつけすぎ、皿の洗う順番も間違えって、お母さんはその皿の洗い方を見ると、ストレスを感じて「もういいよ!私するわ!」と言ってしまう可能性があります。 自分がしたくない仕事をわざわざ下手くそにして、頼まれてきた相手はこのような下手なやり方をみて、もう一度に同じ仕事は頼まれないだろうと・・・。

皿の洗い方は一応知っていますが、もう一度頼まれてほしくないため、わざわざ「皿洗いにたいしてバカさ」を出しているような状態の場合には「Dummheit schafft Freizeit」が使えます。「したくないから、わざわざ今バカっぽくしているだろう!」と注意したいときに使えます。

実際の例を見てみましょう:
A: Kannst du bitte die Zwiebeln schneiden?(玉ねぎを切ってもらえる?)
B: Okay. Muss ich die Zwiebeln vorher schälen? Reicht es, wenn ich die einmal in der Mitte durchschneide? (いいよ! 皮をむくべきですか? 半分で切れば大丈夫ですか?)
A: Was machst du denn da? Du kannst doch nicht das Buttermesser nehmen! Gibt her, ich mache das allein. Dummheit schafft Freizeit. (なにをやっているの?
玉ねぎをきるなら、バターナイフは使えないものだよ!もう、ちょうだい。私は自分でするから。本当に馬鹿さで暇が作られているなー。)

こちらの会話の中には、Bさんは簡単なタースクが頼まれているのに、「やり方を知らない」という雰囲気を作ってしまって、Bさんに任せるより、Aさんは無理に説明の時間を使うより、自分でするほうが早くて、自分にしてしまいます。Bさんはしなくていいことになったので、「暇な時間」をうまく作ることができました。
こちらのやり方はとても便利でしょうー。私の弟は、時に本当に暇を作る達人になったりしますよ!

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