フランスの名言、ことわざ『猫がいない時に鼠が踊る』

Ecom講師 Olfa

Bonjour ! Ca va? Ecomのオルファです。

今日のフランス語名文は、イメージしやすい言葉です。フランス語を学んでいる方には、この名文の直訳は簡単だと思います。ただ大事なのは、この言葉が使われる時のニュアンスですね。

第41回
“Quand le chat n’est pas là, les souris dansent.”
(猫がいない時に鼠が踊る)

 

フランスの名言、ことわざ『猫がいない時に鼠が踊る』

 

猫と鼠の関係は、日本もフランスも同じです。上下関係がはっきり定められていますね。
猫と鼠が一緒に遊んだりはしません。というか、鼠は猫がいたら怖くて遊べません。
だから、自分の側から猫がいなくなると鼠は大喜びですね!猫のプレッシャーから開放されて、自由を感じます。

これだけを考えると、この名文は「上からのプレッシャーがなくなれば、自由で嬉しくなる」という意味に見えますね。でも、実は違います。
本当は他の意味があって、フランスではこちらの意味で使う人の方が多いです。
それを、いくつかの例文で理解してみましょう。

例文1
Je me suis absentée deux heures et mon fils en a profité pour mettre la maison sans dessus dessous! Quand le chat n’est pas là, les souris dansent!
(二時間だけ家を離れたら、息子が家をめちゃくちゃにしてしまいました!猫が居ない時に鼠が踊るの!)

 

例文2
Il est mieux pour un professeur de ne quitter sa salle sous aucun prétexte, car quand le chat n’est pas là, les souris dansent!
(何が起こっても、先生は教室を離れない方がいいよ。猫が居ない時に鼠が踊るから!)

 

例文3
J’ai l’impression que les ouvriers travaillent beaucoup moins depuis que le patron est en voyage d’affaire, quand le chat n’est pas là les souris dansent comme on dit!
(この会社の社長が出張に出てから、工員のペースが随分遅くてなった気がします。猫が居ない時に鼠が踊りますね!)

 

これらの例文からわかるように、実は猫ちゃんの味方として使われるフレーズなんですね。「猫が居なくなると鼠が踊ることができる」ではなく、「猫が見張らないと鼠が踊ってしまう」というニュアンスがあります。
だからフランスでは、この言葉は子供について批判する時によく使います。勝手な行動をする子供や、見張らないととんでもないことになってしまう子供はよくいます(笑)
「フランスの子供のいたずら」という記事でも書きましたが、フランスの子供は特にいたずら好きですからね…(笑)

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