フランス語の『影』を使った名文、諺まとめ(前編)

Ecom講師 Olfa

Bonjour!お元気ですか?EcomのOlfaです^^

この前、野菜/果物に関する名文をまとめて紹介しましたね。今回からは、また違うテーマを付けます。今度のテーマはフランス語で「影」を意味する「Ombre」という言葉です!
「影」でどんなフレーズができるのでしょうか?それでは早速、見ていきましょう
フランス人は言葉の響きが気に入ったり「詩的だな~」と思ったりすると、すぐにそのイメージを使って、色んなフレーズを作っちゃいます!(笑)

フランス語の『影』を使った名文、諺

◆その1:Etre l’ombre de soi-même(自分の影になる)

影は物の姿とそっくり同じ形で、ピッタリ同じ動きをしますね。でも、影は実際の人/物より暗くて、薄くて、全く存在感がありませんよね?影は自分とそっくりだけど、少し機械的で怖いイメージがあります。なので、人が「自分の影になる」とは「具合が悪くて、自分らしくない状態を表しています。

例:「Récemment il est l’ombre de lui même…」(最近すごく疲れているようです…)

◆その2:Etre à l’ombre(影にいる)

「影にいる」とは、「牢屋にいる」ということです。この「影」は「牢屋」の暗さを示していますこれはとっても有名な表現です。しかし、気を付けてほしいことがあります。この表現は、「主語+である(Etre)+影に(à l’ombre)」という文法でしか使えません。他の言葉を加えて動詞の活用をしても大丈夫ですが、基本の形は「Etre à l’ombre」という言い方です。

例:「Il est à l’ombre」(彼は牢屋に入りました)

◆その3:Etre dans l’ombre de…(人/物の影の中にいる)

「Etre dans l’ombre de ~」は、「人/物の影にいること」という意味なので、さっきのフレーズとは違いますよ。「誰かの影にいる、影になってしまった」とは、どんな意味でしょうか?

これは例えば、ビジネスで競合相手に負けている時、芸能人の人気がなくなってきている時に使います。つまり、相手の影にいるので存在感がないということです。
前は良かったかもしれないけど、今は他の人、企業に負けていて、人気がないという時は、「dans l’ombre」というフレーズを使ってくださいね。
例:「Il est dans l’ombre de ses concurrents」(競合相手の影にいます)

◆その4:Faire de l’ombre à quelqu’un(自分の影を人にかける)

この表現はさっきと同じ意味ですが、言い方だけが違います。

こちらのフレーズは、「影をかける人」の方を主語にしています。例えば「Tu fais de l’ombre à ta soeur」は「あなたは自分の妹/姉に影をかけています!」となります。これは、「この人のキャラクターが強すぎるから、そばにいる人に影がかかってよく見えない」ということを表します。影がかけられている人が、少し可哀そうですね…。
基本的に「影をかける人」が悪いわけではありませんが、たまに「わがまま、自分勝手」というニュアンスで使うこともあります。
例:「Il fait de l’ombre à tout le monde !」(彼は皆に影をかけているよ!)(=彼は少しわがまま)

続きはまた来週に紹介しますね~。

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