英語と英会話の違い


よく当校の問い合わせや、相談に、

”将来のために、子供の英語力を高めておいてあげたい”

”学校で英語が苦手なので、テストでいい点がとれるようにしてほしい”

といったコメントを送られる方が多くいらっしゃいます。

お子様の年齢や、その後の進路希望をお伺いして、ブラッシュアップすべきが、

”英語”か、”英会話”か?

どちらかは、理解できるので大丈夫です。

ただ、一度皆さまに、

現在の日本の”英語”と”英会話”の違いを知っておいてもらいたいと思い、投稿しました。

音から入らず、文字単語や文法解説から入ってしまう今の英語科目

結論から言いますと、

・英語:文字単語や文法を中心とした今の中学校以上の受験英語。読み、書き中心でもある。

・英会話:文字通り、会話を主体としたもの。話、音が基点。

です。

英語(受験英語)を磨きたい場合、〇〇塾などで、日本人講師に学ぶのが一般的です。

語学の鉄則である”音”から入らないですから、ネイティブである必要が必ずしもないからです。

するため、ネイティブ、バイリンガル講師が在籍し、英会話の領域を担当しています。

英検指導を得意分野として持っていますので、読み書きも対応しています。

中1の半数「小学校英語 中学で役立たず」

ベネッセの調査では、

=引用はじめ=

小学校英語(英会話)は、中学校で役立つと回答したのが、小6の段階では、82.6%だったのに対して、
同じ質問を中1に入ってからしたところ、役立つと回答したのが、53.9%と、大きく減少したそうです。

この理由として、
・小学校の英語は、英会話を主体としてもの
・中学校からの英語、依然として従来の文法英語(受験英語)

であることから、

中学英語に触れてみて、びっくりしてしまった可能性があります。

=====引用終わり=====

 誤解のないように書いておきますと、中学英語が問題なのではないです。

その先にある、

『大学受験英語』

が存在しているため、中学、高校の英語指導要領がそれに準拠してしまっているのです。

これは英会話に力を入れている私立校も同様だと思います。

”大学受験英語”は、話す、聞くをメインにすると実施のために、多くのコストがかかることから、マークシートで採点できる、語彙文法を問う問題や、読解問題でお茶を濁してきました。

 

しかし、日本の英語教育は2020年を見据えて、今、大学受験英語が徐々に変わってきています。

センター試験英語に代わる民間委託の英語試験(具体的には、TEAP英検など)が勃興してきており、

着実に、『英語から英会話能力を見る流れ』に、中学、高校の英語も変わってきています。

 

ですので、

英語と英会話は、異なるものの、

今後、徐々にその垣根はなくなっていくと思うし、それを期待しています。


About 成田 勝行

英語は、公立中学の授業で初めて学び始めた純日本人的受験英語で育つ。 慶應大学SFC卒。現在、ECOM英語ネット学校校長。 英語以外に、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語が話せる。

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