アッサラーム・アレイクム!Ecomのオルファです^_^
今日も、アラビア語でよく使われる名文を用意してきました。今回は人間関係で一番大事な「許す」ことについてのフレーズです。人と人の繋がりや愛情には、相手を許す優しさが大切ですよね。
第41回
سامح محبيك وحب مسامحيك
セーマフ・マハベイケ・ワハブ・マサーマハク
(あなたを愛する人を許して、あなたを許す人を愛して)
◆単語◆
سامح(セーマフ)=許して(命令形)
محبيك(メヘベイカ)=あなたを愛する人
و(ワ)=と
حب(ハブ)=愛して(命令形)
مسامحيك(メセーマフカ)=あなたを許す人
アラブの社会では、耐えることが非常に大事です。「怒りに気付きましょう」「恨みや怒りは最悪の気持ちだから、喧嘩しても絶対すぐに仲直りしよう」ということを、色んな場面で教わります。どれほど大事かと言いますと、イスラム教ではそれ自体が神様の名前になっていて、「アッラーの慈悲」と呼ばれています。
確かに人間は気持ちに波があって、悩んだり怒ったりしますよね。ただ、それで二人の関係が崩壊してしまうのは、とてももったいないです。だって、人生で一度も食い違いを経験したことのない人なんて、いないはずですから…(笑)
また、今日の名文には少し異なったニュアンスも含まれています。それは「愛情」です。この名文には、「相手を愛さずに許すことはできない」という意味があります。もちろん、仕事の場などでは別に愛しくはない人のミスも許す必要があります。ただ、この「愛する」というのは相手を大事に思うこと、事情を理解してみることです。間違いをしても大切な人間だからこそ、優しく思って相手の立場から理解しようとできますね。
もう一つの大事なニュアンスは、「正直さ」です。「愛する」ためには相手に嘘をつかないで、正直に話すことが大切です。これは世界のどこでも共通ですよね。
あなたが誠実に謝罪すれば、あなたの友達は許してくれるでしょう。その友達だって、いつかはミスをしたことがあるし、これからミスをするかもしれませんからね。なので、相手を愛して、ミスをしたら正直に話せば大丈夫です。
イスラムの考えでは、ミスをすること自体は全く問題ありません。ですが、それを隠そうと必死に嘘をついたりすることは、非常に悪いイメージがあります。なので、何か失敗してしまったら、隠すよりも正直に打ち明けた方が良いですよ!