ドイツのことわざ:エンドウ豆の上に寝たお姫様

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皆さん、お元気ですか?Ecomのユリアです。今日のドイツ語慣用句は日常会話で使える、人の性格を表すフレーズを紹介したいと思います。

 

第26回
“Eine Prinzessin auf der Erbse sein“
(エンドウ豆の上に寝たお姫様)

 

ドイツのことわざ:エンドウ豆の上に寝たお姫様 Eine Prinzessin auf der Erbse sein

 

「die Prinzessin」はお姫様で「auf der Erbse」は豆の上です。さらに「~である」を意味する「sein」も含まれているので、「エンドウ豆の上に寝たお姫さまである」と翻訳できます。
実はこの、Die Prinzessin auf der Erbse(エンドウ豆の上に寝たお姫さまである)とはグリム童話のタイトルに由来しています。

この物語ではある王子が奥さんを探しているのですが、本物のお姫様と結婚したがっているため、どうやって偽物のお姫様を見分けようかと考えます。

本物のお姫様は気難しい人で、どんな小さな間違いでも気づいてしまうような人です。そこで、女性たちをお城に泊めて、布団の下に豆を置いて、その上にたくさんの布団をかけます。普通の人ならたくさんの布団が重なっているため小さい豆なんて気づきませんが、本当のお姫様だと、小さな豆でも背中が痛くなってしまいます。そうやって、本物のお姫様を見つけようとしたのです。

このエピソードから、どんな小さい豆でも邪魔に感じる人は「Eine Prinzessin auf der Erbse sein」と言われます。すなわち、どれだけ良いものがあっても文句ばっかり言っている人に対する呼び方です。

☆使用例☆
お母さんは頑張って、家族のために素敵な晩ご飯を作りました。

娘「Was ist denn das auf dem Fleisch?」
(肉の上にかかっている物は何?)
母 「Das ist frischer roter Pfeffer. 」
(生のトウガラシだよ。)
娘「 Wieso denn roter Pfeffer? Ich esse doch nur grünen Pfeffer.」
(えー、なんで?私は緑のグリーンペッパーしか食べないって知っているでしょ?)
父「Du bist eine Prinzessin auf der Erbse. Deine Mutter hat sich so viel Mühe gegeben.」
(お前はエンドウ豆の上に寝たお姫様だね。お母さんが頑張って作ったのに。)

 

この会話のなかで、普通は満足するべき状態なのに、それでも文句がある娘さんは「Prinzessin auf der Erbse」だと言われています。

ちなみに私は豆の入った枕を使っているので、むしろ豆のおかげでぐっすり寝られています(笑)

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