ドイツのことわざ:ベルトラインの下

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皆さん、あけましておめでとうございます!Ecomのユリアです。今年もEcomのドイツ語通信をよろしくお願いします。
さて、今日はドイツの慣用語のシリーズから、スポーツが由来の言葉を紹介しようと思います。

ドイツのスポーツと言えばサッカーをイメージする人が多いですが、残念ながら今回はサッカーの言葉ではありません。

第18回
unter der Gürtellinie sein
(ベルトラインの下)

ドイツのことわざ:ベルトラインの下 unter der Gürtellinie sein
「die Gürtellinie」はベルトラインのことです。ベルトラインとは、体にベルトを着ける部分で、「Der Gürtel」(ベルト)を着けていなくても腰辺りを表す時に使います。「Unter der Gürtellinie」で「ベルトラインの下」、つまり腰より下の体の部分になります。

 

「Unter der Gürtellinie」は、ボクシングのルールに由来した表現です。ボクシング選手はベルトを着けないですが、ベルトのある所は「Gürtellinie」(ベルトライン)と呼ばれ、それより下を殴ると反則になります。確かにボクシングの試合を見ると、上半身しか殴っていませんね。

そのため「Unter der Gürtellinie」はボクシング以外でも、アンフェアーなことや体裁が悪いこと、不当な扱い方などに対する呼称となっています。特に、失礼なことを言ってきた相手に対する小言として有効です。

☆使用例☆
「Meine Freundin schreibt mir nicht mehr」
(彼女は最近、私に連絡してこないなあ)
「Na, so langweilig wie du bist, ist das auch kein Wunder.」
(まあ、あなたがつまらなさ過ぎるから、当たり前だよ。)
「Also das war gerade echt unter der Gürtellinie.」
(えっと、今の言い方は本当にベルトラインの下だったよ。)

仲が良い友達には失礼なことを言っても大丈夫な雰囲気がありますが、時にはそれで傷つくこともありますよね。その時は「unter der Gürtellinie」と言ってあげましょう。

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