Ecomのユリヤです。初めての記事は緊張しますね…(汗)
日本はもう大分暖かくなってきたと思いますが、気持ちの良い日々を過ごされていますでしょうか。
ロシアは寒い国で有名ですよね。
寒い季節が長いからこそ、春のありがたみはとても大きいです。
そのため、ロシアでは春のお迎えをとても大切にしています。
少しさかのぼりますが、春の始まりといえば雪が溶けてくる2月の末頃でしょうか。
この時期、1週間かけて冬に別れを告げ、春をお迎えするお祭りまでロシアにはあるのです。
そんなお祭りが
「マスレニツァ」
(乾酪週)です!
この日は冬を意味する
藁のカカシ
を燃やして、暖かい季節を象徴するお日様をお祝いするために、同じ○の形をした
Блины(クレープ)
を食べます。

「かかしを燃やすなんて、なんだか野蛮…」と思っているそこのあなた、その通りです!(笑)
実はマスレニツァは、ロシアがまだ野蛮だった古代から続く習慣なのです。
太陽を祝い、動物のお供え物をすることによって太陽の神ヤリーロを味方につけ、その年の豊作を願うことが主な目的でした。
キリスト教が入ってきた後も、宗教が禁止となったソ連時代も、そしてソ連が解放された今も、ロシア人はこの日を祝い続けています。

そんなマスレニツァも今では観光客が多く訪れるイベントの一つで、春の行事に欠かせない存在となっています。
モスクワでは大きな公園などでイベントが行われていて、日本のお祭りにとても似ています。
プログラムの内容はインターネットで調べられますが、伝統的なゲームやロシア式漫才(日本の落語に近い)などの出し物があります。
ゲームの内容は、ロシアで古くから親しまれているものが多いですね。
例えば袋に入って競争するゲームや火の上をジャンプするゲーム、コマのようなおもちゃを使ったゲームなどと様々です。
そして、ゲームで使うおもちゃや伝統的な食器、手作りグッズ、プラトーク(スカーフ)などが売店で売られています。
食べ物はクレープの他にピロシキやリンゴ飴、蜂蜜のお酒などが定番ですね。
これらの多くは普通のお店やレストランでは買えない、今となってはレアものです。
なので、マスレニツァを訪れた場合は是非お試しください!
マスレニッツァの週には、ほとんどのロシア人がたとえお祭りに行けなくても、
お家でクレープを食べて簡単にお祝い
をします。
人によっては田舎の家(ダーチャ)に親戚で集まり、カカシを燃やす人もいます。
(ダーチャについては、また今度話しますね)
ちなみに私は今年、ルームメイトのおばあちゃんが作って届けに来てくれたクレープを食べました。
蜂蜜を塗って食べると、ほっぺたが落ちるほど美味しいんですよ!
皆さんも機会があれば、ぜひお試しください。
このような行事からも、ロシアがどういう国か少しずつ理解してもらえたら嬉しいです^_^
次回は、春つながりでヨーロッパでは盛んな行事、イースターのご紹介をします。
ロシアならではの伝統もあるので、お楽しみに!



3 thoughts on “ロシアの春を祝う祭り「マスレニツァ」”
大変面白かったですそして興味深 い記事でした。私はインスタグラムでロシア人ウクライナ人の人達と連絡してますが、ロシア語難しく意思疎通が中々うまく出来ません!