英検2級2次面接試験の触れてはいけないタブー、日本人英語の話。


皆さん、先日1月に行われた英検試験はいかがでしたでしょうか?

当校でも、たくさんの1次合格の報せが届き、まもなく始まる2次試験の面接対策に励んでおられます。

英検2級面接試験の隠された問題点。

今日は、そんな英検2次試験の中でも、2級の面接試験について触れます。

なぜ英検の中で、2級の2次試験だけを取り上げるのでしょうか?

それは、毎年、2級2次面接試験後に、ある苦情の報告があるのです。

苦情は、2級受験のお子様の親御様。特に帰国子女やインターの幼稚園のお子さんの親御様から。

 

どんな内容かと言いますと、

『面接試験を担当した日本人の英語の発音が悪すぎて、子供が理解できなかった。』

という体験談です。

 

笑い話のようですが、実は当たりはずれはあるものの、これは結構な真実で、皆思っているけど、あえて多くは口に出さないタブーです。

実際、私自身も、英検試験の動向リサーチのため、一番最近ですと2015年準2級、2級の2つを受験し、しっかり面接も受けてきました。

準2級は、英語のやり取りが少ないのか、面接の人がマシな方だったのか、まだよかったですが、2級試験を担当した日本人の高齢男性は、ものすごい日本人英語なまりで話していました。

ずっと受験英語で育ってきた純日本人の私でも、「え?、え?」と感じながら、ある程度推測して答えたぐらいでした。

 

これが、日本の英語教育を受けたことがない幼児の場合でしたら、言っていることが理解できない、と親御様の苦情は実体験からもうなずけます。

 

ちなみに、英検は準1級まで日本人が面接も担当しますが、実際に準1級も面接を受けてきたところ、聞きやすい、なまりの少ない40代くらいの日本人男性が担当しており、他の面接部屋でも同様でしたので、準1では問題ないようです。

ですので、ある程度やり取りも入る英検2級の面接での、日本人面接官の英語は、実は、お子様英検受験生の隠れた鬼門でもあったりします。

対策

では、どうすればよいのでしょうか?

せっかく綺麗な英語を身に着けているお子様に、あえて日本人英語の先生に習わせて、Repeat after meクラスを受けるのも変で、もったいないですよね。

 

対策1として、親御様が日本人英語に自信があるのなら、面接官役をやって、こんな感じの英語が飛んでくるかもしれないよ、とお子様に聞かせておくと、心構えができてよいでしょう。

 

心構えって、結構重要です。

 

もし、親御さんが、帰国子女などのバイリンガルだった場合、

YouTubeから探して、日本人英語を少し聞かせてみるとよいでしょう。

とにかく、事前に心構えをしておくか、少し耳が慣れれば、どんな英語でも、推測しながら、対応できると思っています。

 

最後に、英検2級面接への、別件だけど重要なアドバイス

私もそうしましたが、英検の準2級、2級とダブル受験をする場合、午前準2級、午後2級の面接試験が用意されます。

この場合、午前の準2級試験を受けて、午後から始まる英検2級試験を一番に並びすぎると、午後の面接1番組に回されます。

面接の1回目というのは、2つの意味で不利です。

1.初めての面接者には、面接官は高得点をあげづらい。

2.日本人面接官の口が温まっておらず、英語の発音が特にひどいことが多い。

ですので、英検面接では、なるべく1番手に並ばず、2番手以降の組みで椅子に座って並んでおくとよいですよ!


About 成田 勝行

英語は、公立中学の授業で初めて学び始めた純日本人的受験英語で育つ。 慶應大学SFC卒。現在、ECOM英語ネット学校校長。 英語以外に、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語が話せる。

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