英検試験会場に行くと、お子様受験生と一緒に親御様も一緒にいらっしゃいます。
そこで耳にするのが、「頑張ってらっしゃい」といった激励の言葉です。
かけられた子供は、お子様の性格にもよりますが、会場の雰囲気もあってかちょっと緊張気味・・・。
この際、親御様は、
「頑張って」の代わりに、「楽しんで!(enjoy!)」と送り出してあげてはいかがでしょうか?
試験を楽しむことの効用
外国語試験は、先読みや推測が重要です。
語彙パートはもちろん、リーディングやリスニング試験でも、
「この文章(対話文)は、どんなことを教えてくれるのだろう?」
「次に何がくるのかな?」「たぶんこういうことが言いたいのかな?」
「ふんふん、なるほど」
とActiveに読み込んでいくと、内容理解が何倍にも深まります。
いわば脳が活性化している状態ですね。
スピーキング面接試験でも、楽しむことを目的に臨めば、表情も柔和になり、与える印象もぐっと変わってきます。
一方で、「頑張らなくちゃ」とお子様に思わせてしまうと、緊張で、全てが受け身になります。
知識を問う歴史などと違って、スピード重視で予測や推測しながら解いていく外国語試験では、慎重になる受け身状態では、理解の度合いが極端に落ちてしまいます。
是非お子さんには、試験当日は、
『(できないとろこがあっても)、せっかくだから、楽しんでらっしゃい!』といった感じの優しい言葉をかけてあげてくださいね。
タイトルのプラス10点については、私の体験からつけました。
一応英検の1級、準1級の試験は、仕事として毎回解いていますが、疲れていて、ちょっとやらされ感がある場合に解くのと、よーし、どんな問題が今年は出たか確認してみよう!と楽しんで解くのとでは、正答率が10点分くらい違ってきたからでした。
試験を楽しんでやる成績優秀者
ちなみに、この『試験を楽しむ』というのは、成績のよい子が自然と行っている手法です。
(成績がよいから試験を楽しむのか、試験を楽しむから成績がよいか、は鶏と卵の関係のように見えますが。)
私のいた高校は、一応愛知県でトップレベルの高校でした。そこで問題を解くクラスメートたちは、多くが、楽しむ力をもってやっていました。
数学の問題にしても、ゲーム感覚で、「3通りの解放があるけど、2か3でやらないと計算がややこしくなるな」。「これは出題者の見え見えのひっかけ問題で、ひっかけが甘いなぁ」といった感じです。
試験といういわゆる”ゲーム”に対して「頑張ろう!」という人がいないように、『試験を楽しむ』習慣ができているようでした。
もし可能なら、試験当日だけでなく、過去問試験を解くときも、せっかくの良質の問題が収録されている英検、TOEFL, TEAPなどは、是非楽しんで取り組めるようになるといいですね。
*ちなみに機械的に解かなければいけないTOEIC試験だけは、私は正直楽しめないですね。これは脳の騙しというテクニックで乗り切ることもできますが、それの説明は別の機会に。