当校Ecomは、ネイティブ・バイリンガル講師による英語レッスンを提供しているため、
お問い合わせに、よく他校と比較され、
”フィリピン人の先生に英語を習うこと、どう思いますか?”
的な質問をよく受けます。
結論から言ってしまいますと、
『お子様には、標準的でない英語という意味で、あまり推薦できないですが、楽しんでいるなら、それもよいと思いますよ』
というのが率直な意見です。
実際のところフィリピン英語ってどう?
我々日本人が、日本人なまりの英語を持つように、フィリピン人の99%がやはりフィリピンなまりの英語を使います。
こういうと、決まって、
1.”ネイティブと言われるアメリカ人だって、イギリス人だって、ほとんどがなまっているんだよ!”
標準的な英語なんて世の中にはないんだ!
だから訛りなんか気にするな!
訛りを気にするのは上達してからだ!
2.”フィリピン人の中にも、『発音』や『アクセント』が完璧な人がいる!”
といった(反論)意見が出てきます。
1点目に対して、まず言いたいのが、
ネイティブは、訛っていたとしても、
ほとんどが標準的なアナウンサーが話す英語に切り替えて、話したり、教えることができます。
それが普通ですし、英語講師という職業なら、なおさらそれが可能です。
あなたが、地方の出身者として方言の日本語であったとしても、標準語を話そうと思えばできますし、
もし仮に日本語講師としての立場なら、標準語できちんと教えている姿をイメージできるのではないでしょうか?
一方で、フィリピンや日本人などのノンネイティブの英語の先生は、その訛りをもってしか教えられません。
ここがネイティブ講師と、そうでない講師との違いです。
特に子供は、講師の話し方を、そのままマネしていきます。できるなら発音重視で英語の講師を選んであげてください。
フィリピン訛りとは、発音アクセントだけでなく、語彙、表現、思考、文化も含んでのこと
2点目についてですが、
確かにフィリピンの中にも日本人の中にも、発音の学校に通ったり、インターナショナルスクールで幼少期から英語に触れることで、綺麗な発音をつけた人材もいます。
しかし、私が”訛り”と呼ぶのは、何も発音やアクセントだけに限りません。
使う語彙やフレーズ、表現も含めて訛っていると呼ぶのです。
例えば、Sir/Ma’am という、日本語でいうと、~様、と呼ぶ、ある種、”召使文化”の英語も、フィリピン人が必ず使う一方、ネイティブは全くと言っていいほど使いません。
フィリピン人講師とRole playをやると必ずでてくるのが、Sir/Ma’amです。
また、例えば、簡単な例では、”よい”という形容詞は会話で必ずでてきますが、フィリピン人がよく多用するGoodやNice以外に、
valuable, superb, favorable marvelous, faulous etc など豊富な語彙をネイティブは、状況に応じて適切に使ってきます。
これらも、フレーズそのままに、お子様はネイティブの多用する表現を、ネイティブ講師からそのまま記憶してしまう方式が、最も効率的で正しい英語上達法だと考えています。
もう一度言います。
子供はモノマネの天才です。
ふざけて、誰かの話し方をマネして話すように、レッスンや会話を通して、それを真似して使って行きます。
変な例を出すと、アメリカ人の子供が、例えば日本語のできる、韓国や中国の人から日本語を学んだとしたら、発音のみならず、使う表現が、硬いというか、教科書的な古臭い日本語で話してしまいませんか?
ですので、できれば、大人はともかく、お子様はフィリピン講師ではなく、プロのネイティブ講師から英語を学ぶべきだと考えています。
とはいえ、フィリピンは安いから・・・という声が聞こえてきます。
フィリピン利用は本当に安いの?
しかし、本当にそうでしょうか?
フィリピンの物価は、日本の10分の1と言われていますが、日本と同じ清潔さや快適さを求めると、日本以上にお金がかかると言われます。
フィリピン利用の場合、日本水準を求めないことは前提で話を進めます。
〇留学費用について比較
うちの母は、留学好きで、英語学習のため、フィリピン、マレーシア、イギリス、カナダなどによく英語留学にでかけています。
その経験からわかったのが、欧米留学は、季節を選べば実は思ったほど高くない、という点です。
4週間の留学でも、飛行機代を除いた金額は、
・欧米ーホームステイ、グループレッスン
・フィリピンー寮orホテル、マンツーマン
という違いがあるにせよ。ほとんど学費と滞在費の合計は変わらなかったということです(6,7,8月の夏休みは込み合って高くなるそうです)。
特に今、イギリスポンド安なので、時期を選べばイギリス留学は、フィリピン留学より安くなっているのではと思います。
〇オンラインレッスンについて比較
1レッスン200円とか、フィリピンオンライン英会話学校は、宣伝していますが、これは1か月31日として、31回全部利用した場合の1レッスン辺りの金額を書いています。
ですので、学校があるお子様は習い事の関係上、週1,2回受ける形になると思いますので、そうなると安くは受けられない形になります。
もちろん、夏休みだけ1か月限定で受けるなどすれば、お得だと思います。
ですので、フィリピンオンライン英会話は、メインに据えるのではなく、お子様にとって、話す相手としての実戦練習として1年に一度夏休みに時間があれば受けていく、9月からは、通常スタイルに戻り、また来夏、時間があれば受ける、という形が賢い使い方かと思います。
これからどうなる?フィリピン
今回、フィリピン英語を下げて書いてしまいましたが、私自身は、フィリピンという国は好きな方で、仕事も含めて20回くらいは訪れています。
フィリピン人の悪い点は、ここでは書きませんが、
よいところはホスピタリティに優れていて、優しく、親日という点です。
そして、綺麗なビーチやおいしいフルーツもあります。
家族でリゾート感覚で、留学してみるのもいいですが、2017年7月現在、フィリピンでイスラム国関連の危険情報が入ってきていますので、決める時は、必ず外務省の危険度情報を確認の上渡航を計画してくださいね。