英検1級試験解説
CEFRのC1に相当する英検最高峰のレベル。
一次試験
筆記(100分)/リスニング(約30分)
合格点は、2028点の約8割ライン。
準1級との違い
1.出題分野が、準1までは高度な社会問題一般であったのが、1級からは、政治経済、ビジネスなど多様な分野に広がった。
2. ライティングパートのエッセイが、200-240Words、5パラグラフの本格的なエッセイ形式となった。
3.リスニングパートは準1とレベルはそれほど変わらないが、語彙読解のReadingパートの抽象度が増した。
です。
2016年のリニューアルと、以前の英検1級試験との比較
・もともと多かったライティングの配点割合がさらに増えた。(25%から33%へ)
・変わりにReading(読解)の配点割合が大幅に減った。
・ライティングに3つの論点ヒントがなくなり、字数も増加。
・ライティングのエッセイ採点基準が明確になった。
・合格点が2028点と絶対基準となり、以前のように合格点が変動する相対基準でなくなった。
・合格ラインが約8割となり、以前の7割強からボーダーラインがアップ。
・(語彙、読解パートが易しくなる)
子ども向け英検1級一次合格戦略
・パートの中では一番易しいとされ、かつ子供が得意なリスニングは得点源として、ほぼパーフェクトでとれるようにしてみよう。
・差がつくライティングパートの対策が必須。対策なしでは、子供受験生は太刀打ちできません。ライティングで16点中13点は目指しましょう。
・1級エッセイは、日本人とネイティブの2人がチェックして真ん中の点数をとって採点しています。
添削指導を受ける場合も、日本人、ネイティブの両方からチェックを受けましょう。
・対策の優先度合は、ライティング・語彙、リスニング、読解の順。
・一番は、英検ホームページに無料公開されている過去問を活用。形式や難易度に慣れること。
問題パート別に対応をチェック
・語彙 17/25 7割弱当てる
語彙パートは、準一と同様、抽象度が高いものが多くそろっています。語彙をやっきになって覚えるよりも、イメージで絞り込んで当てるといった推測ゲームの気持ちでいいです。
正直、合格者でも、過去問をこなし、きちんとわかってとける正解は5割くらいで、あとは語源や単語のイメージから、なんとなくこれ、これはないな、こっちがより適切などと推測して正解しています。
入会者には詳しく教えますが、過去問と語源による単語のイメージを意識して、5割正解からあと2割プラスしてあてられるように頑張ってください。
Ecom Langury英検1級語彙フレーズアプリを利用するのも効果的です。
・読解 10/16 6割ちょっと取る
最後に解きましょう。ライティングに時間をとりたいなら、大門1つ落としてもよいです。
パラグラフリーディング、スキミング、スキャニングという手法で、問題文全てを読まないで、回答できる方法も教えられます。
・ライティングエッセイ 13/16 8割超え
「クローン技術の発展は進めるべきか?」「テロリズムは撲滅できるか?」などのテーマに対して、
200-240Word、意見と理由3つを例示して、5パラグラフで書きます。
子供の場合、難しい1級エッセイなんだから12/16でも、と言いたいところですが、
他のパートで、これ以上の上積みがなかなか難しいところもあるので、合格のためには、ここで13点以上取っておくべきだと考えています。
ただここだけの話、英検のライティング採点は、思った以上に甘めではありますので、難しさにがっかりしないでください。
書ければ、ある程度の点はもらえます。
・リスニング 25/27 9割以上はとる。
子供はリスニングが得意なので、9割以上は取れるようにしておきましょう。できればこのパートは満点を目指しましょう。
各自で過去問を解いて、問題形式に慣れましょう。もし無料の過去問を解いても自信がない場合、別途問題集を買って練習してください。耳の慣れが、高得点につながります。
その他対策アドバイス
Ecom側で行うこと。
Ecomでは、まず準1級と大きな違いである、1級の英作文対策を重視して行います。
合格のためのライティング課題を用意していますので、それをお渡しします。
課題と一緒に、そのフォーマットに当てはめて書いてみてください。課題提出→オンラインでリアルタイム添削を行います。
そして、ライティングと並行して、読解対策、語彙対策を準一同様すすめていきます。
・読解対策は、理解を助ける英文の読み方をレクチャーします。この方法は、高校や大学などの高等教育を受ける時にも役立つ手法で、単純な受験テクニックではないです。
・語彙対策は、過去問の語彙問題を解説しながら、単語の持つイメージ、語源などを解説し、初見単語であっても推測できる力を養います。
生徒様自身で行うこと。
過去問を解くことです。それをもとにEcomで解説レッスンを受けることで、ほぼ対策は大丈夫です。が、お子様それぞれに苦手なところもあると思いますので、苦手分野がわかったら、その補強問題集を買って対応していきます。もちろん、その対策についても生徒様であれば相談に乗らせて頂いております。
1級二次試験
1対2(日本人一人、外国人一人)の10分間の面接、与えられた5つのトピックから1つを選び2分間のスピーチ。スピーチ内容や関連トピックに対する4つの質問への回答。
採点項目 | 配点 | 予想採点基準 |
自由会話 | 5点 | |
2分間スピーチ | 20点 | |
Q&A | 20点 | |
合計 |