英検2級試験解説
CEFRのB1レベル位置する試験。ライティングがとても重視されるようになった。
一次試験
筆記(85分)/リスニング(約25分)
合格点は、1520点で約7.8割ライン。
準2級との違い
1つ前の英検準2級との大きな違いは、
1.ライティングパートが入ってきて、その配点割合が3分の1も占める点。
2.ライティングパートが入ることによって、リスニングの配点割合が大きく減った。
3.語彙の抽象度や必要語数がややあがる。
このため、これまで子供が得意とするリスニングパートで点を稼いでこれたのが、
ライティングパートという対策が必要なパートが増えたことで壁にあたるお子様が多いです。
英検リニューアル前後の比較
2016年から、英検試験はリニューアルされました。2015年以前に受けていた人もいらっしゃると思いますので、比較を出しておきます。
このため、これまで子供が得意とするリスニングパートで点を稼いでこれたのが、
ライティングパートという対策が必要なパートが増えたことで壁にあたるお子様が多いです。
・ライティングの配点割合が急激に増えた。(7%から33%へ)
・変わりにReading(語彙、読解)の配点割合が大幅に減った。
・Reading(筆記)試験時間が、75分だったのが、10分増え、85分となった。Readingの問題数は2問減少。
・ライティングのエッセイ採点基準が明確になった。
・合格点が1520点と絶対基準となり、以前のように合格点が変動する相対基準でなくなった。
・合格ラインが約7.8割となり、以前の6割から大幅にボーダーラインがアップ。
子ども向け英検2級一次合格戦略:
・子供が大人より得意とするリスニングパートは、難易度も相対的に高くないため確実に取る。
・新しく導入された英作文は、16点中12点をコンスタントに取れるように練習しましょう。
ただし中学生以上なら、14点を目指して、14点以上取れると、合格がかなり楽になります。
・対策の優先順位は、ライティング、語彙、リスニング、読解の順。
・一番の対策は、英検ホームページに無料公開されている過去問を解くことです。
解いて、形式や難易度に慣れ、必要な語彙を補うことが重要です。
市販の対策本や、予想問題集、練習問題本は、たとえ公式であっても、実際の試験よりかなり難し目に作ってあります。
過去問が一番です。
問題パート別にチェック
・語彙 14/20 7割当てる
英検の語彙パートは、受験生にとって一番難しいでしょうが、頑張って7割ラインをとれるように勉強をしましょう。
・読解 13/18 7割と少し取る。
ビジネス的な話題や、自然科学の内容も出てくるので、少し子供には読みづらい内容かもしれないです。
前後の文脈などから判断したり、読解力をつけることで7割ちょっと取れるようにしましょう。
・作文 14/16 7.5割
2016年から導入されたことで話題となった英検2級の作文ですが、採点基準は4項目、各4点の16点満点です。
採点は甘いので、とにかく規定字数を書くことです。書き方や、参考となる型は、Ecomが指導しますのでご安心ください。
・リスニング 27/30 9割
子供はリスニングが得意なので、ここで大量得点をしている子ども2級合格者が多いと思います。9割の27点取れるように過去問を解いて、問題形式に慣れましょう。
英検2級二次試験
1対1の約7分間の面接、文章を音読し、そのパッセージについての質問と3コマイラストの展開について答える。その他フリートーク。
採点分野 | 配点 | 採点ポイント |
リーディング | 5点 | 直読直解の読み方になっているか、個々の単語の発音やチャンク(まとまり)がきちんと把握して読むことができているかどうか。 |
Q&A | 25点 | 4つの質問に対する回答(1,3,4の質問は、5点、2の質問は、10点) 1.読んだ文章についての質問 2.3コマのイラスト漫画を見て、ストーリー説明(最初の出だしの一文は書いてある)。 残り2問は、関連したフリー質問。 |
態度 | 3点 | 1-3の3段階評価 |
合計 | 33点 | 合格点は例年19点前後。 |
子ども向け英検2級二次試験合格戦略:
2級の2次試験は、
・音読
・3コマイラストのストーリー描写
・質問と回答
の3点です。
英検2次は、8割合格する試験ですので、英会話が大人より得意な子供受験生は、それほど心配する必要はないです。
ただ、Story描写は、基本過去形で話す。きちんと最初の出だしの文章は忘れずに書いてあるものを読み上げる、など、試験のコツや、形式には慣れておきたいので、模擬試験を、Ecom講師が試験監督役となって実施し、すぐにフィードバックを行います。
また質問に答えられない時の、効果的な会話の仕方などもTIPSとして紹介するなど実戦的な対策にしています。