フランスに日本アニメを広めた伝説のTV番組「クラブ・ドロテー」とは？

Ecom@フランス語のOlfaです。Bonjour!
日本の漫画・アニメが海外でも人気があることは、皆さんご存知だと思います。特にフランスでは日本文化が好きな人が多いです。(先週のポストでは、日本文化が入ったフランスのミュージック・ビデオを紹介しています。)
でもフランスではいつから、どのように人気になっていったのでしょうか？今日はそれを、フランス人の目線から話したいと思います。

まず、フランス人はいつから日本の漫画・アニメに興味を持ったのでしょうか。皆さんは以前の記事で紹介した、「Club Dorothée」というTV番組を覚えていますか？これは1990年代に放送されていた番組で、当時の子供たちはほとんど全員が見ていました。番組は10年間(1987年～1997年)続いたので、1980年台に生まれたフランス人は、みんな「Club Dorothée」を見たことがあります。
この番組では毎日、フランスのTV番組や日本のアニメを紹介していました。そこで、日本のアニメの面白さを知ったんですね。

私は1986年生まれなので、「Club Dorothée」は11歳になるまでやっていました。番組は16時35分に開始するので、学校が終わると毎日見ていました。ちなみにフランスでは、学校は8時から16時までです。そのため、皆が焦って家に帰っていました(笑)
今の子供たちは、ノロノロと歩いて家に帰っています。疲れていて歩きたくないのかな？私の子供時代は、走って帰る友達がたくさんいましたよ！「Club Dorothée」のおかげですね。

そうして「Club Dorothée」を見て育った子供たちは、現在では大人になっています。だから、大好きなアニメがある日本への愛が強いのでしょう。前回のポスト「日本文化が出てくるMV」が良い例ですね。「Club Dorothée」を見ると、懐かしい気持ちになります。

上の写真は、「Club Dorothée」に車田正美さん（聖闘士星矢の作者）が登場して、インタビューされている様子です。動画の端っこには「En direct de Yokohama Japon(日本の横浜から生放送)」と書いてあります。私の世代の子供たちは皆「奇跡だ！」と思って見ていました。これがとても盛り上がって、「Club Dorothée」の視聴率は大きく上がりました。
ちなみに、フランスの16時30分は日本だと深夜の0時30分ですね。その頃は時差のことなど考えていませんでした。でも今振り返ってみると、インタビューをさせてくれた車田正美さんに感謝ですね^^

こちらが、インタビューの一部になります。